※このコーナーは、『韓国語ジャーナル hana』の定期購読者に送付されている会報誌『hana通信』の「わっしーのマニアック韓国語」を再編集したものです。

【マニアック韓国語 Vol.2】로서と로써の話

こんにちは、編集のわっしーです。前回に引き続き、今回も助詞のマニアックな話をしようと思います。

今回は「〜(으)로서」と「〜(으)로써」という二つの助詞についてです。

この二つの助詞は、見た目はよく似ていますが、用法が大きく違います。

〜(으)로서は「~として」という意味で、身分や資格などを表す名詞に付けます。「친구로서 사귄다(友達として付き合う)」のように使います。

一方、〜(으)로써は「~でもって、~を使って」という意味で、道具や手段などを表す名詞に付けて使います。「종이로써 만든 컵(紙でもって作ったコップ)」のようになります。

ここまでは辞書に載っている説明です。そしてこの二つは綴りが区別されており、綴りの通りに読めば発音も違うということが分かります。「ロソ」と「ロッソ」の区別ですので、学習者の皆さんも比較的楽に区別できるはずです。

しかし、この二つは韓国では非常に書き分けが難しい例として有名です。서と써、どちらで書けばいいのか迷うネイティブが多いのです。それはなぜでしょうか?

実は、現在のソウルの韓国語ではこれらの実際の発音が両方とも「로써」になっており、発音上の区別がなくなっているのです。そのため、ネイティブにとっては同じ発音の助詞を意味によって区別して書かなければいけないため、とても難しいのです。

学習者の皆さんの立場からすると、文字で「~로서」と書かれているものが濃音の「써」で発音されている例を耳にして戸惑うことがあるかもしれません。

実際の口語ではどちらも「써」と発音するのが普通になっているということを、頭の片隅に置いておくとよいでしょう。