『hana Vol. 14』は本日お昼に校了しました。今回の特集は『知らずに言っちゃう日本語的表現を手直し! 「残念な韓国語」改善例42』です。

「ネイティブ並」と言われることは、外国語学習者にとって、究極の目標の一つですよね。韓国語学習者にとって、韓国人と韓国語で話していて、非ネイティブであることがバレなかったという経験も、一種の快感といえるでしょう。

私の場合、何か話す前からすでにバレていることがよくあるんですよね。服装・髪型で? ヒゲのせい? それとも色黒だから? 確かにあの国では見かけない人相だなと、われながら思います。まあ、そこをスルーできたとしても、話すとだいたい5〜10分くらいでバレるときが多いです。20年ほど前に北米で出会ったコリアンたちからは一様に「慶尚道出身ですか?」と聞かれたのですが、最近話す機会が激減し、韓国語が下手になったこともあって、そういう言葉さえ掛けてもらえません。

そういえば、少し前に会った韓国語の先生(ソウル出身。日本在住約10年)は、韓国に帰ると、タクシーやお店で必ず言われる言葉が「한국말 너무 잘하세요」だそうです。ソウルで育ったわけですからそりゃ韓国語は上手でしょうが、10年も海外暮らしをすると、しぐさやマナー、服装が本人も知らないうちに変わってしまうということでしょうかね。で、その先生は腹が立って「もう韓国では日本人になることにした」とおっしゃっていました。

さて、話を元に戻しますが、いくら上達しても、「ネイティブ並」と本物のネイティブとの間には越えられない壁があることを実感することがあります。

シンプルな例でいうと、「열심히 공부했어요」という表現。どう見ても間違っていないはずだけど、韓国人に聞くと、「う~ん、それはやっぱり공부 열심히 했어요ですね」ということになります(もちろん열심히 공부했어요が適切な文脈・状況があるかもしれません)。

こういう感覚は、一朝一夕では身に付かない面がありますが、知識として学ぶことで改善される部分も十分あります。そこで今回の特集に注目です!

hanaの連載「ゆうきの街とーく韓国語VOICE OF SEOUL」の執筆者で、SNS上で「韓国語表現力向上委員会」というプロジェクトを展開して稲川右樹先生が、知らずに言ってしまう「残念な」韓国語表現を42例取り上げ、それらをどう言えば、ネイティブっぽい、こなれた表現になるかについて教えてくださいます。ご期待ください!

「残念な韓国語(ビフォー)→自然な韓国語(アフター)」ということで、某番組のイメージから出発しましたが、散々迷走した結果、このイメージに落ち着きました。