今日は2016年営業で最初の金曜日。金曜日のブログ担当、ジョン夜です。

昨日の木曜日、担当のとんそく子はスタッフブログをおサボリしました。「サボったのではなく、忘れただけ」と言い訳していますが……。木曜日に社内であれこれ写真を撮ったり、私に写真の催促をしていたのですが、あれはなんだったんでしょうか? ともあれ、とんそく子自ら作ったルールにより1000円の罰金です。まいど、おおきに!(週末から関西出張だそうなので、関西弁で)

さて、家族ネタで申し訳ないのですが、年末に次男が生まれました! これで息子二人となりましたが、韓国の親戚はさぞ喜んでいることと思います。というのも、私は10代ほど長男で続いたの家の跡取りであり、韓国の親戚はすべて女性(私から見るとおばさん)で男の跡取りが存在しないからなのです。以前妻が最初の子を妊娠したことを報告した際、「いまからでも飲むと、子供が男の子で生まれる韓方薬があるんだけどどうだ」と言われ驚愕したことがあります。本当にそんな薬が存在するんでしょうか? もちろん拒絶しましたが、一人目は男の子が生まれ、韓国の叔母さんは「私が毎日教会にいって神様にお祈りしたのが実った」と。篤実なクリスチャンである叔母さんでもこんな調子です、父系の血を絶やすまいとする韓国人の執念には恐れ入るばかりです(念のため、今ではこういうことを気にしない人も多くいるようです)。

子どもの名前には、돌림자または항렬(行列)とよばれる、一族で定められた漢字を1文字使いました。家門によっていろいろなルールがあるのですが、最も一般的なものが、陰陽五行にのっとり「水→木→火→土→金」の順でそれぞれが含まれる1文字を用い、「金」の次はまた「水」に戻りこのサイクルをずっと続けるものです。わが家門、星山裵氏もこのパターンです。

 

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わが星山裵氏の족보(族譜=家系図)中、行列字を示したページ

 

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記載をつぶさに見ていくと、韓国の時代劇に登場する名前も見受けられます。ちなみに、ヨン様は他の派なので、わが一族の家系図にはいません(そもそもわが家に残っている家系図は、ヨン様はおろか私が生まれる前に編纂されたバージョン)。

私の代は、「烈」で「火」に該当するので、わが子は「基(土)」の文字を用いて、もう一文字は干支との関連で漢字を考えて名付けました。韓国で同じ家門の人に会うと、この行列字を見て、どの代かすぐ分かるんですよね。

その他の例としては、韓国では名門と言われている安東権氏の場合、代ごとに数字が入るそうです。聞きかじった内容ではありますが、私の周辺にも「寧(四)」の字を含む名前の友人がいますし、「五」「容(八)」の字を含む名前の人がいますね。

なお、こうしたことは、やはり男性に限ったことで、基本的に女性の名前には関係がありません。女性の名前が古風なものからポップなものまで幅があるのに比べて、男性の名前は日本人にとって似たように聞こえるものが多いのも、こうした制約により同じような名前になりがちなことが要因と思います。しかし、上記のような知識を持って接すると、その男子の名前も意味のあるものとなり、覚えやすいかもしれません(どの漢字なのか知る必要がありますが)。関心のある方は、ネットなどで「항렬」をキーワードに調べてみてください。