最後にスタッフブログを更新した2017年12月以降、3年以上が過ぎてしまいましたが、また再開することになりました。

SNSをフォローされている方ならご存じのことばかりだとは思いますが、ブログの再開にあたって、まずはこの間のHANAにとっての出来事について記したいと思います。

まず2018年の春、以前の千代田区富士見のビルの一室から、現在の千代田区飯田橋のビルへと引っ越しを行いました。

倉庫物件として「発見」された当初のHANAビル

倉庫物件として「発見」された当初のHANAビル

以前のフジミビルには2006年に入居。最初は一人オフィスだったので十分な広さでしたが、10年以上過ごすうちに徐々にスタッフが増え、接客テーブルでの打ち合わせが全社共有されてしまうような密な環境になりました。

ちょうどHANAスクールを始めたばかりで、授業も行える会議室が欲しいと物件を探していたときに、たまたま覗いた倉庫物件サイトで、現在のビルを見つけました。

「倉庫物件」として出ていたのも納得のうす汚れた三階建てしたが、一棟借りで、ベランダに加えて、屋上があります。

2階に事務室を置き、1階は教室、屋上で野菜を育ててスタッフみんなで炭火焼き肉という画がすぐに頭に浮かびました。

内装は自分たちが手掛けるので家賃を下げてもらうという交渉も成功し、トントン拍子で入居が決まりました。

内装はスタッフ総出でDIY。壁は住所の「飯田橋4-9-1(しっくい)」にちなんで、漆喰で塗りました、床も敷き直し、スペースに合わせて机や棚も自作しました。

美術系学校卒の副編。ヤスリがけは手慣れたもの。

美術系学校卒の副編。ヤスリがけは手慣れたもの。

ツイッターのネタ欲しさに、喜んでDIYに参加したとんそく子。あとでさぞかし後悔したことでしょう。

ツイッターのネタ欲しさに、喜んでDIYに参加したとんそく子(右)。あとでさぞかし後悔したことでしょう。

このオフイスの良いところは、(1)駅が近く交通も便利(飯田橋A4出口まで20m。5路線利用可)、(2)出版社集中地域のため出版のためのあらゆる便宜が備わっている、(3)屋上があるので誰にも気兼ねせず、炭火で肉を焼ける、といったところでしょうか。

最近はコロナ禍でこれらのメリットを活かせていませんが、状況がよくなったら、まずは屋上焼き肉をやりたい!

無事(?)に事務所が完成し、オープニングパーティーを開催

無事(?)に事務所が完成し、オープニングパーティーを開催

告祀に使うブタの頭

事務所開きでは、お世話になっている方がを招待し韓国式の告祀(고사)を執り行いました。

告祀(고사)の様子

告祀(고사)の様子

事務所開きに駆けつけてくださったお世話になっている皆様

事務所開きに駆けつけてくださったお世話になっている皆様

こうして新オフィスでの活動が始まりましたが、あっという間に当初契約の3年間が過ぎ、つい先日さらに3年の契約を延長しました。

実はこの地域、再開発が予定されており、いずれ立ち退くことになります。そのときまでにどんな会社になっているのか、そしてどこに拠点を移すことになるのか楽しみにしています。

次の大きな出来事はやはりコロナ禍です。

この事態を受けて、小社でもまずは金融機関を回って当面の資金を確保するとともに、社員が感染する機会を減らすため、勤務時間の短縮とテレワーク制度をすぐに導入しました。

2、3年と長引いても企業活動を継続できるよう、各自にノートパソコンとタブレットを支給するとともに、在宅勤務を可能にするシステムや制度、規則を作りました。

「家では仕事がしづらいので、やっぱり会社で仕事させてください」という不満が出るかと思いきや、そんな声は一度も聞かれず、テレワークがすっかり定着しました。みんな自宅作業が楽でいいそうです。

現在は総務・経理と私が交代で出勤して電話番をしているほか、みな自宅で仕事をして、必要があるときだけ会社に出てくる態勢になっています。

コロナ禍の前の事務所の様子

コロナ禍の前の事務所の様子

以前は社内での雑談からアイディアや企画が生まれることが多かったのですが、今ではグループウェア(チャット)でのやり取り、週1度のオンライン会議でのやりとりが代わるようになりました。3年前に始めたスクールも、すべてオンラインに場を移しています。

一人1台支給したタブレットとペン。紙で行っていた校正作業もかなりの部分をタブレットで行うようになりました!

昨年4月と5月は全く先が見えず、大きな打撃も受けましたが、年間でみると幸いなことに韓ドラの流行や巣ごもり需要の追い風も受け、まずまずの業績を残すことができました!

最後に、小社の看板でもある雑誌『hana』の編集長が変わったことも大きな出来事でしょう。

創刊号から会社の代表と編集長を兼任していた私は『Vol. 35』でその座から下り、営業のとんそく子にバトンを渡すことになりました。

編集経験のないとんそく子に編集長が務まるのか。たしかに横で見ていると、やってほしくないことばかりやるのでつい口を出したくなります。なので一切を任して、原稿も出来上がった本も見ないようにしています。

ともあれ小社のような小さな出版社は、営業部も編集部もあってないようなもので、みんなで本を作り、みんなで営業し、みんなで読者と接して販売を行うのが基本です。

すでに立派に職務を果たしていますが、今後も他のスタッフの力も借りながら、読者や書店と直に接してきた経験を十二分に生かして、よりよい雑誌に育ててくれることに期待しています。