ご無沙汰しています。ジョン夜です。先週末に日比谷公園で行われた「日韓交流おまつり」で、HANA書籍展売コーナを設けましたが、おかげさまで大盛況でした。特に2日間ブースを守ったとんそく子に多く方から差し入れや激励のお言葉をいただき、ありがとうございました!

さて、お昼時を少し過ぎましたが、本日の投稿は「下」の話なので、食事中の方ご注意を。

出版関係者の間では、書店に行くと便意を催すという説が広く知られています。これを「青木まりこ現象」と呼びます。

この現象名は、80年代、ある雑誌に「29歳独身の青木まりこ」さんが送った、「書店に行くと便意を催すので困る」という内容の読者ハガキに由来しているそうです。それに共感する反応が数多く寄せられたところから、次の号で「いま書店界を震撼させる『青木まりこ』現象の謎と真実を追う」という特集が組まれ、結果、現在に語り継がれるほどの都市伝説と化したとのこと。

個人情報に関する意識が高まった現在では、こんな特集ありえませんよね? 軽い気持ち?で書いたハガキにより、自分の名前が便意と関連づけた呼び名として定着するとは、本人の後悔もいかほどかと思いを巡らせたことがあります。

ところが今日手にした本に、次のような記事がありました! そのタイトルも「発症から28年「青木まりこ現象」を再検証する!」

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この記事では、なんと青木まりこさん本人を訪ねて取材をしています。85年当時29歳独身だった青木さんは、この取材のときにはすでに57歳二児の母。自分の投稿がこれほどの波紋を呼び、長い年月語り継がれるとは考えもしなかったとのこと。また、結婚して名字が変われば、知らんぷりできるからいいやと思ったところが、結婚した相手が同姓の「青木さん」だったので、現在も「青木まりこ」のままでいるとのこと。しかし周りにはほとんど「カミングアウト」していないので、このことにより不利益を被ったことはなく、本人もあまり気にしていないそうです。よかったよかった。で、肝心の「現象」はどうかというと、出産を経て還暦を間近に控えた今でも変わりがなく、書店に行くときは事前にお手洗いの位置だけは確認しているそうです。

私の感覚としては、「本」ではなく「書店」が問題なようにも思います(でないと職業がら本を扱うわれらHANAのみんなは毎日…)。また、新刊書店では催すけれども、古書店ではそうでもないような…。上記の本では、このあたりの検証を抜け目なく行っています。そういえば前の職場の社内メールマガジンで、毎日書店を訪ねる書店営業部の女性が、自分にはいくつか行きつけのトイレがあって、どこどこは何がよくて、どこどこはどうだというなことを書いていましたね。

私の場合、自宅の近くにHANAの倉庫があるのですが、日中そこに立ち寄って何かしらの作業をするとほぼ100%の確率で催します。すぐ自宅に戻ればいいだけなのですが、すごく急いでいるときは、なるべく倉庫に立ち寄らないように警戒しています。

追記:図書館でも催すという小社SNS読者の方のコメントをいただきました。上記の本では、このような反応を先取りして、図書館でも催すのかについて千代田区立図書館で検証を行っていました(すぐに催して、トイレにいったっところ、すべて塞がっていたそうです)。