みなさん、こんにちは! 気が付けばもう、3月。なのになかなか暖かくなりませんね。ぽかぽかとした日差しが恋しい今日この頃です。

 さて、HANAで制作している本の、半数はなんと韓国で印刷・製本しています。 先日アップされたHANAの社長のブログ記事にも、その製本所での様子が書かれていましたね。HANAのスタッフ達は、韓国で印刷・製本の度に韓国に出張し、現場を監督しつつ、それ以外の時間は現地の最新情報をゲットし、夜はソウルの夜に消えて行く……、というお決まりのパターンを年に数度、繰り返しています。

 みなさん、そんな韓国の印刷・製本の現場、どうなっているか気になりませんか? もちろん、日本でも本ができる過程を知る機会などあまりありませんよね。日本の出版業界では、実際の現場を目にする機会はそう多くはありません。
 1つの企画が立ち、様々な人の協力と努力の末にできたデータを持って韓国へ、そして印刷製本を経て、1冊の本になるまで……。それは本当に、いろいろな意味でドラマティック!! ひとことでは語り尽くせない本作りの魅力を、今日は「韓国の印刷・製本の現場レポート」を通して皆様にお伝えできればいいなと思います。

行程1:
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日本から持ち込んだデータをフィルムにします。1色でフィルム1枚。例えば黒1色のページの場合はフィルムが1枚ですが、4色を使って構成するカラーページはフィルムが4枚必要になります。
フィルムに傷が入っていないか、ゴミが付いていないかなどを1ページ1ページチェックしていきます。
 

行程2:
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フィルムから印刷版を作り、それを使って紙に印刷します。1ページずつ印刷するわけではなく、最終的に写真のような1枚を折り合わせた際にページ数順に並ぶよう、4の倍数のページを一度に印刷します。今回は一番ポピュラーな16ページ。この段階で印刷されたものを見て、色味は指定通りに発色されているかチェックします。「赤みが強すぎる」「青みを足してほしい」など、現場のお兄さんに言うと、職人技で調整してくれます。
 

行程3:
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色味が決まったら、この機械で大量に印刷! ひたすら印刷。その間、スタッフは待機しています。
 

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そしてこれが刷り上がったページ。なんと3000部分です!

行程4:
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その刷り上がったページを折り合わせ、裁断したものがこれ。
ここまでくると本らしくなってきます! ここで最終確認をして、OKを出せば中身はOK!
 
 

行程5:
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中身の次はカバーと表紙。この写真はカバーの印刷版。これを使ってカバーの印刷します。
 

行程6:
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そして中身同様、カバーと表紙も色味を見て調整したら、あとは印刷、裁断するだけ。

 

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完成した中身と、カバーをもって製本所で作業すること2日間程。じゃーん! このように現地で出来立てホヤホヤの本を手にすることができます!
 

皆さん、いかがですか? 本ができる過程ってとっても面白いですよね! この行程を何度体験しても本当に楽しいです。まるで我が子が1人2人と増えて、家族が増えていくう。
実際HANAの家族が増えているんですけどね(^^)

今回出来上がった本は
聞く!解く!分かる!リスニング韓国語初級
写真で見て知る韓国語辞典
の2冊です。書店で見かけた際は、この記事を思い出してお手に取ってみてくださいね(^^)

みなさん、いかがでしたか? 本屋さんで売られている本が、このようなストーリーを経て、できていると思うと、本を見る