2017年8月に行われた「迫田英文の徹底音読プログラム」にとんそく子が参加しました。このクラスは、さまざまな音読練習を繰り返し、口から自然に韓国語が出てくるようになるのを目指す講座です。
以下、そのレポートです。
※このクラスには迫田先生以外に、発音矯正をしてくださる先生も2人いらっしゃいました。

次回の申し込み詳細はこちら→https://www.hanapress.com/archives/7385

1週目
 さて、授業のスタートです。『hana Vol. 20』の「はじめての音読」コーナーの「チャレンジ」を1人ずつ全文読んでもらいます。おかしな発音があったら、迫田先生がすかさずチェック。だいたい日本語母語話者の間違いは共通していて、他の人が指摘された部分の説明が自分のためにもなります。 発音が良くなると聞き取れる発音(単語)も増えると、先生はおっしゃいます。連音化、流音化、濃音化などに気を付けて話すようになると、韓国人の話の中の発音変化にも気付く。つまり話せれば聞き取れるというわけです。
 次に1文ずつ音声を聞きながら、すぐ声に出して発話します(シャドーイング)。次に自分が覚えられる長さに区切った固まりごとに、文字を見て視覚情報として覚え、顔を上げて発話(ルックアンドアップセイ)、さらにその内容を書き起こします。なるほど、この方法を使うと、音声が視覚情報として目に焼き付いているので、書き起こした際の間違いが少なくなりますね。
 宿題は、音読、韓訳、シャドーイング、ディクテーション。とにかく宿題が多い!

2週目
 2日目は韓訳からスタート。なぜ韓訳なのか? 言いたいことを日本語で思い浮かべても韓国語が出てこないということが多い場合は、思ったことや言いたいことを日本語から瞬間的に訳す訓練が必要だとのことです。
 『hana Vol. 20』の「読解力トレーニング」の文章を、先生が1文ずつ日本語で読み上げ、それを即座に韓国語で話す練習をしました。 次に以下の①~④を、四つのニュースを使ってそれぞれ行いました。
①5人のグループを三つ作り、そこに先生が1人ずつ加わります。1人2分の持ち時間で音読を行い、発音をチェックしてもらいます。発音や言い方を間違えると、その都度先生から指摘が。
②席に戻り、各自音声を聞きながら1文ごとにシャドーイング。
③音声と同時に声に出して発話する練習(オーバーラッピング)。
④ルックアンドアップセイ+書き取り。つまり黙読して、顔を上げて発話し、話した内容を書き起こします。
 宿題は「NEWS DIGEST」1~3の韓訳練習を行うこと。

発音チェック中

3週目
 まずは前回の宿題だったNEWS1〜3を、先生が日本語で読み上げ、即座に韓国語で話す練習(本は閉じたまま)。目をつぶったり、視線を上に置いたりと、皆さん真剣ですね。とんそく子と目が合ってペロッと舌を出す人もいました。
 次は音読です。今回の素材は「+one」の「光州民主化運動記念式典」の記念辞。2日目でやった①~④を繰り返します。発音に気を付けて音読を続けると、ずいぶんみんなの韓国語が変わります。例えば、ㄴとㅁの違いを把握して言い分ける、二重母音をきっちりと発音する、「광주(光州)」が「강주」になりがちなので気を付ける、공부の音の長さは「6:4」で공を少し長めに言うなど、先生が注意点を具体的に指摘してくださいます。
 宿題は上記の「記念辞」とNEWS 1の音読。

4週目
 4日目もひたすら音読。①~④を繰り返します。何せ「徹底音読プログラム」ですから。
 最後は、NEWS 1を1人ずつ音読して終わり。 授業の終わりに、講座を受講した感想を1人ずつ話してもらいましたが、「自分の弱点を指摘してもらえてよかった」「声に出して読むのがいかに大切か分かった」「自分の発音をこんなに細かく聞いてもらえるのは初めてでよかった」などの意見が。
 実際に私から見ても受講期間に大化けした人が何人もいました。私も音読頑張るぞ!