うちで執筆・制作した「キクタン韓国語」シリーズが売れているそうだ。「聞いて覚える」がウリの本であるが、それ以外にも一つの単語につき例文が三つずつあり、この本でハングル検定対策を行っている知人からも例文があるので単語が定着しやすいとのコメントをいただいている。

ほとんどの例文を韓国人のワーホリメーカー(ワーキングホリデー制度で働いている外国人)ポラちゃんが書いたのだが、もちろんネイティブが書いた例文で実際的である。で、実際的であるだけに、その訳文を作るのが大変。やればやるほど、韓日の表現で微妙なニュアンスの違いがあることを知らされる。

たとえば「인물이 좋다」。「人物がいい」のだから当然「性格がいい」「人間としての中身がいい」の意味だと思って、そのように使っていたのだが、その韓国語では「ルックスがいい」という意味だそうだ。
その他にも、「중간에서 연락 좀 넣어주세요. 」は、「間で取り持ってください、仲をつないでください(×途中[場所]で連絡を入れてください)」また、「아주 살림을 차리셨던데요.」は「完全に[その場所に]居着いていました(×家計をうまくやりくりしていました)」と、10年以上韓国語に触れている人間でもむずかしい…。どれも韓国人なら日常的に使う表現だとか。普段の意思疎通ではほとんど不足を感じない(と自負している)私にも、言葉は本当に奥が深いです。

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(ほし)